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*こちらは配信参加用の申し込みページです
「みなでとりくむ命がけの挑戦」に参加するための足場を作る
本屋lighthouseはセーファースペースであることを目標に掲げ、誰もが安心していられる空間を作るにはどうすればいいかを日々考えていますが、その実践は非常に難しく常に頭を悩ませています。
そんななか、今年8月に刊行された朱喜哲『〈公正〉を乗りこなす』(太郎次郎社エディタス)を読み、ここにはなにかヒントになるのではないか、セーファースペースを目指すための「土台」となるような「理論」がここにあるのではないか、と感じました。
本書は、アメリカ大統領選挙から、日本の「道徳」の授業まで、現代において「正義」や「公正」といった「正しいことば」がどのように使われているかを検討し、多様な議論を参照しながら、「正しいことば」の使いこなし方をプラグマティズム言語哲学から探った一冊です。
……と書くとちょっと難しく思えるかもしれませんが(私も言語哲学についてはよくわかっていません)、本屋(であること)と一個人(であること)が切り離せない状態、つまり本屋運営(現実世界&SNS)と個人としての生活、そのいずれにおいても〈公正〉ということをふまえ実践せねばならないなかで、本書で紹介されているアメリカの政治哲学者ジョン・ロールズの「(社会とは)みなでとりくむ命がけの挑戦」であるというテーマは、少し変な言い方かもしれませんが非常に勇気をもらえるものでした。あまりにも難しいこと/すぐに成果が出ないことをやり続けていくのは辛く苦しいものですが、そこに理由と意義を与えてもらったような気がしたのです。
セーファースペースを目指すということは、つまるところ社会をよりよいものにしていくことと同義のようにも思えます。
しかしそこにはいくつかの障壁があり、それゆえに辛く苦しいものになってしまいます。
本書ではそのひとつを「〈公正〉といった言葉を使うときの息苦しさ」として扱っていますが、今回のイベントでは「社会をよりよくするには」ということを考えたときに、本書を読んで私が突き当たった2つのポイントを考えてみたいと思います。
①いわゆる「論破」に抵抗するためには(会話をとめないということ)
②ある差別への抵抗が別種の差別を生み出してしまうのを避けるには(善の構想と正義を区別すること/残酷さを軽減すること)
*()内は本書で言及されるテーマ
この2点を中心に、本書の筆者である朱さんとともに考えていく時間にしたいと思います。
「みなでとりくむ命がけの挑戦」へのご参加、お待ちしております。
登壇者:朱 喜哲(著者)、関口竜平(本屋lighthouse)
日時:2023年12月22日(金) 19:00〜21:00
定員:配信無制限
参加費:配信1000円
配信について:リアルタイム/アーカイブ(録画)ともにツイキャスを利用します。アーカイブはイベント日より2週間後まで視聴可能です。
情報保障について:当日リアルタイムでの情報保障が難しいため、後日「文字起こし&編集を施した記事」にして販売します。こちらは文字情報のみで、500円での販売を予定しています。